婚約者の溺愛が重すぎて、普通の恋ができません!

「でも、何度も言ってるけどストーカーとは違うでしょ。あんなに爽やかだし、いい人じゃん。普通ストーカーって、もっとなんていうかさ……自分の価値観だけ押し付けてくるヤバいやつっていうかさ」
「実際、自分の価値観だけ押し付けてきてるわよ? 親だか家だかが決めた婚約を喜んで受け入れて結婚する、相手は私って。しかも、それがおかしいとも思ってない」

「そうかなぁ。もし本当に真白の意思を無視してるなら、とっくに真白は食われてると思うけど」
「食われるって……」
「ほら、真白、漫画で見たことない? 強引な男が好きな女性を押し倒して――愛しすぎて俺のものにする、的に抱いて……いやー萌える!」

「ちょ、ちょっと! そんなのありえないから! そんなことしたら、京志郎の大事なとこ、ひきちぎってやる!」
「……どう考えても、真白のほうが危険だわ」

 優菜は本気で引いたように顔をしかめてため息をついた。
 私としては当然の主張をしただけなので、そこまで呆れられる理由がわからない。

 だって、そうでしょう?

 普通、男性と女性なら女性のほうが力は弱いのだから、もし本気で押さえつけられたりしたら、いくら私だって抵抗できない可能性が――。

「…………」

 そこまで考えて、ふと気づいた。
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