婚約者の溺愛が重すぎて、普通の恋ができません!
まだいる。というか、さっきより女性が増えているな……。
しかも京志郎も京志郎で、いつもの人当たりのいい笑顔を浮かべながら話を聞いているものだから、女性たちはますます楽しそうにしている。
別にいいけど。私には関係ないし。
むしろその中の誰かを好きになってくれれば、婚約解消だって簡単になるかもしれないのだから、願ったり叶ったりではないか。
そう自分に言い聞かせながら二杯目を飲み干し、仁科さんと話しているうちに三杯目を頼み、それもいつの間にか空になっていた。
「小宮山さん、結構強いんだね」
「そうですか?」
「さっきからいいペースで飲んでるから」
「全然大丈夫ですよ。これくらい」
「ならいいけど。顔、ちょっと赤くなってるよ」
「平気です」
そう答えながらグラスを持ち上げたところで、自分が今何杯目を飲んでいるのかわからないことに気づいた。
だけど、そのころにはもう、まあいいかと深く考えることさえ面倒になっていた。