婚約者の溺愛が重すぎて、普通の恋ができません!

 仁科さんも加勢してくれる。

「高槻先生、僕が送りますから大丈夫ですよ」
「そうよ!」

「ありがとうございます。でも近いので僕が送ります。じゃあ皆さん、お疲れさまでした。今日はありがとうございました」

「人の話を聞け!」

 京志郎は私の抗議など聞こえていないかのように周囲へ爽やかに挨拶すると、仁科さんにも「お疲れさまでした」とにこやかに頭を下げ、そのまま私を連れて歩き出した。

「いいかげんにして!」

 そう叫んだところで状況が変わるはずもなく、結局私は京志郎に呼び止められたタクシーへ押し込まれ、その隣に当然のように本人まで乗り込んできた。
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