加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
シーン……。

さっきまで賑やかだった福引会場が、一瞬で静まり返った。

ハンマーを持ったまま、あたしはたこ焼き屋さんの看板を見上げた。

鉄球、たこの顔のど真ん中にめり込んでいる。

「あ……」

係のおじさんが、口を開けたまま固まっていた。

「あのぉ……これって……」

「な、何?」

「一等のところ、通り越しちゃいました?」

「そういう問題じゃないよ!」

「じゃあ、もう一回やってもいいですか?」

「ダメに決まってるでしょ!」



――そして、現在。

「……って怒られたんです」

「当たり前だ」

大山先輩が頭を抱えた。

「もうちょっと弱く叩けば、お餅もらえたのかなぁって……」

「お前は何に落ち込んでるんだよ」

「だって大山先輩に食べてもらいたかったんですよぉ」

その時、南署の電話が鳴った。
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