加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
ピアスから、そっと手を離す。
誰も動かない。
……え?
合図、見えてたよね?
急に心臓が速くなる。
みんなが近くにいることは分かってる。
何かあれば、すぐに助けてくれる。
それでも――怖い。
後ろにいるのが誰なのかも分からない。
顔も見えない。
次にどこを触られるのかも分からない。
振り向くことさえできない。
小山内さんは、これをずっと一人で……。
そう思った時、少し離れた場所にいた三枝さんが動いた。
あたしの後ろが見える位置へ、ゆっくり移動していく。
……よかった。
ちゃんと見てくれてる。
腰にあった手が離れた。
ホッとしたのも一瞬だった。
今度は、スカートの中に手を入れてきた。
お尻に手が触れる。
身体がびくっと強張った。
怖い。
大山先輩!
助けて!
あたしはスマホを握りしめたまま、必死で耐えていた。
三枝さんと久世さんの視線が、一瞬だけ交わる。
久世さんが小さく頷いた。
――確認した。
次の駅に着き、扉が開いた瞬間。
「警察です。その手、離してください」
久世さんの声が車内に響いた。
誰も動かない。
……え?
合図、見えてたよね?
急に心臓が速くなる。
みんなが近くにいることは分かってる。
何かあれば、すぐに助けてくれる。
それでも――怖い。
後ろにいるのが誰なのかも分からない。
顔も見えない。
次にどこを触られるのかも分からない。
振り向くことさえできない。
小山内さんは、これをずっと一人で……。
そう思った時、少し離れた場所にいた三枝さんが動いた。
あたしの後ろが見える位置へ、ゆっくり移動していく。
……よかった。
ちゃんと見てくれてる。
腰にあった手が離れた。
ホッとしたのも一瞬だった。
今度は、スカートの中に手を入れてきた。
お尻に手が触れる。
身体がびくっと強張った。
怖い。
大山先輩!
助けて!
あたしはスマホを握りしめたまま、必死で耐えていた。
三枝さんと久世さんの視線が、一瞬だけ交わる。
久世さんが小さく頷いた。
――確認した。
次の駅に着き、扉が開いた瞬間。
「警察です。その手、離してください」
久世さんの声が車内に響いた。