加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
男は何も答えなかった。

高遠先輩が大山先輩を見る。

大山先輩は証拠品のスマホを確認し始めた。

しばらく画面を見ていた大山先輩の眉間に、皺が寄る。

「……お前」

低い声が落ちた。

「これ、今日だけじゃねぇな」

「…………」

「タカ」

大山先輩が画面を見せる。

高遠先輩の表情も変わった。

「かなりあるな」

あたしの位置からは、画面が見えない。

でも、二人の顔を見れば分かる。

きっと、あたし以外にも被害者がいる。

大山先輩の指が、画面を滑っていく。

そして――

突然、その指が止まった。

「……欄」
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