加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
「はい?」

大山先輩の顔が、さっきまでと違っていた。

「お前……これ」

言いかけて、口を閉じる。

高遠先輩が画面を覗き込んだ。

「……なるほどな」

「なんですか?」

あたしが立ち上がろうとすると、

「来るな」

大山先輩に止められた。

「え?」

「見なくていい」

大山先輩の手が、ぎゅっとスマホを握る。

画面には、あたしのスカートの中。

しかも――

痴漢男の手が、中に入っている瞬間まで写っていた。

大山先輩が赤い帽子の男を睨む。

「お前、これ撮ってて黙って見てたのか」
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