加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
「出来心?」

あたしは思わず聞き返した。

「これだけ撮っておいて?」

男がまた目を逸らす。

高遠先輩が机の上のスマホを見る。

「今日だけじゃない。これ全部、出来心で済ませるつもりか?」

「…………」

「他の女性も撮ってるな?」

男の肩が小さく動いた。

大山先輩は黙ったまま、画面を確認している。

「撮った写真は誰かに送ったか?」

高遠先輩が聞く。

男は首を横に振った。

「……送ってません」

「ネットに上げたことは?」

「ないです」

「保存してただけか?」

しばらくして、男が小さく頷いた。

「……はい」

高遠先輩が静かに息を吐いた。

「じゃあ、一枚ずつ確認していこうか」
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