加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
赤い帽子の男への事情聴取は、しばらく続いた。

あたしたちが取調室を出ると、大山先輩が足を止めた。

「欄」

「はい?」

「本当に大丈夫か?」

「大丈夫ですよ」

そう答えたけど、大山先輩は納得してない顔をしている。

「なんですか、その顔」

「別に、それよりなんで盗撮魔がいることが、わかったんだ?」

「あぁ、簡単ですよ。ここです」

と言って、あたしは人差し指で自分の耳をさした。

「シャッター音が聞こえてたんですよ」

「……あの写真は忘れろ」

「忘れろって言われても」

大山先輩が深いため息をついた。

その時、廊下の向こうでドアが開いた。

吉井さんたちが出てくる。

「終わったんですか?」

あたしが駆け寄ると、吉井さんが頷いた。

「……ああ」

そして、少しだけ笑った。

「どうやら俺、本当にシロらしい」
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