アネモネの花
それに今は気持ちが向かないって思うんだ。


よく莉緒が、女友達に男友達を紹介してる時って…


“相手が彼女欲しいって言ってるんだよね”

と言って友達に紹介をする。


でもあんまり気にしなくていいからねー…なんて、付け加えて。



なんかさ…

もし、本当に相手が真剣に恋愛したくて、それを莉緒に託しているんだとしたら、適当にしちゃうと失礼じゃないのかなって思う。


だからと言って、こっちにその気があるわけじゃないのに、莉緒の面目保つために、まじめにするのも…って思うし。



やっぱりさ、両方が本気じゃないんなら、相手の時間も私の時間も、意味の無いものになってしまうと私は思う。


――だから、

今の私に、紹介なんていうのは無意味なものだと思った。
< 123 / 185 >

この作品をシェア

pagetop