アネモネの花
それでも、しぶしぶ承諾して、紘人のところへ向かう私がいる。
なんでなんだろう…。
本当は紘人と話したいと思ってる自分も存在してるんだろうか。
「あっ、私も行く!」
そんな時、私の後を追いかけてきたのは…同じチームの悠(ハルカ)
みんなには、漢字のごとく“ユウ”とか“ユウちゃん”って呼ばれてる。
本当の名前で呼ぶ人は、あまりいないらしい。
おもしろ半分で付いて来たんだろうけど、今の私にとって悠の行動は、かなりありがたかった。
紘人と二人では、なぜか会話が進まない。
――その理由を、私は知っている。
「…来てもおもしろくないと思うよ?あんまり反応ないし」
「いいからいいからっ!」
私の背中を片手で押しながら言う。
悠の顔をチラりと盗み見すると…
案の定、悠はニコニコ…ではなく、ニヤニヤ笑っていた。
なんでなんだろう…。
本当は紘人と話したいと思ってる自分も存在してるんだろうか。
「あっ、私も行く!」
そんな時、私の後を追いかけてきたのは…同じチームの悠(ハルカ)
みんなには、漢字のごとく“ユウ”とか“ユウちゃん”って呼ばれてる。
本当の名前で呼ぶ人は、あまりいないらしい。
おもしろ半分で付いて来たんだろうけど、今の私にとって悠の行動は、かなりありがたかった。
紘人と二人では、なぜか会話が進まない。
――その理由を、私は知っている。
「…来てもおもしろくないと思うよ?あんまり反応ないし」
「いいからいいからっ!」
私の背中を片手で押しながら言う。
悠の顔をチラりと盗み見すると…
案の定、悠はニコニコ…ではなく、ニヤニヤ笑っていた。