アネモネの花
「さなの友達……なんですよね?」


悠の意味深な間が突き刺さる。

意外と鋭いもんな。



「?…そうだけど?」

やっぱり紘人は、なんの質問だよ?みたいな表情。

ちょっとドキリとしたけれど、相手は紘人…悠の言葉の意図に気付くはずもなかった。




少し間があって、悠はひそひそ声で私に聞いた。

「ね…、彼は何歳?」



そんなの…、目の前にいるんだから本人に聞けば良いじゃん。



「ねー紘人。悠が紘人の年齢聞きたいって言ってるよ」


紘人は一瞬、顔をしかめてから、数字だけさらりと答えた。
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