ただいま!没入恋愛ちゅ
ミカと一緒にネット記事を見ながら喋る。
……アレかぁ。
【人気バンドkickthrough紫音・婚約中に】
「うわ、まだ記事残ってんじゃん」
「そりゃ残ってるでしょ。全国放送で
『彼女を本当に好きだから』…だったよね?」
「……婚約者、いたのにね」
「そう。婚約者、いたのによ」
婚約者は自殺未遂。一命はとりとめたものの
当然、世間は大騒ぎ。
それだけでも最悪なのに、
シオンはその後も、彼女に向けたような恋愛曲を何曲も作った。
そりゃもう、燃える燃える。
kickthroughごとメディアから遠ざかった時期もあった。
「なのに、本当に曲はいい!」
ここ二人でハモった。
「最近じゃドラマの主題歌なんかで、また人気急上昇中。女心を歌わせたら天才ーー
なんて言われてるもんねぇ」
そしてわたしも漏れなく、いちファン。
……なのだ。
ミカはわたしの顔を覗き込んできて
「まぁ、わかるよぉ?シオンって雰囲気イケメンというか…?」
マッシュパーマのほわほわも相まって、穏やかな雰囲気とあの甘い笑顔…。
柔らかくも色気がある歌声と、
女心をとらえた歌詞には多くのファンが魅了されてるのも確かにわかる。
「でも絶対嫌よ…」
「山田さんとモモも似たような状況下だったもんねぇ」
ミカが見透かして遮った。
「とりあえず、わたしは帰るから!
まっつんはいったん置いといてさぁ。
シオンと電話してみなよ!
好きなアーティストに繋がれるチャンス、なかなかないよ!」
ミカは、いつの間にかわたしのスマホを手にしてどこかに電話をかけた。
prrrrrrrr……
「というわけで、モモをどうぞよろしくです!」
『あ、もしもーし……なんかお友達も応援してくれてるみたいだし。まっつんて人は置いといて俺と付き合お。』
へぇ、シオンの歌声はハイトーンなのに、電話の声は低いんだ。
…って、ちがーーーーーう!!!
え?えぇ!なんでシオンにかけちゃってるのミカーー!
……アレかぁ。
【人気バンドkickthrough紫音・婚約中に】
「うわ、まだ記事残ってんじゃん」
「そりゃ残ってるでしょ。全国放送で
『彼女を本当に好きだから』…だったよね?」
「……婚約者、いたのにね」
「そう。婚約者、いたのによ」
婚約者は自殺未遂。一命はとりとめたものの
当然、世間は大騒ぎ。
それだけでも最悪なのに、
シオンはその後も、彼女に向けたような恋愛曲を何曲も作った。
そりゃもう、燃える燃える。
kickthroughごとメディアから遠ざかった時期もあった。
「なのに、本当に曲はいい!」
ここ二人でハモった。
「最近じゃドラマの主題歌なんかで、また人気急上昇中。女心を歌わせたら天才ーー
なんて言われてるもんねぇ」
そしてわたしも漏れなく、いちファン。
……なのだ。
ミカはわたしの顔を覗き込んできて
「まぁ、わかるよぉ?シオンって雰囲気イケメンというか…?」
マッシュパーマのほわほわも相まって、穏やかな雰囲気とあの甘い笑顔…。
柔らかくも色気がある歌声と、
女心をとらえた歌詞には多くのファンが魅了されてるのも確かにわかる。
「でも絶対嫌よ…」
「山田さんとモモも似たような状況下だったもんねぇ」
ミカが見透かして遮った。
「とりあえず、わたしは帰るから!
まっつんはいったん置いといてさぁ。
シオンと電話してみなよ!
好きなアーティストに繋がれるチャンス、なかなかないよ!」
ミカは、いつの間にかわたしのスマホを手にしてどこかに電話をかけた。
prrrrrrrr……
「というわけで、モモをどうぞよろしくです!」
『あ、もしもーし……なんかお友達も応援してくれてるみたいだし。まっつんて人は置いといて俺と付き合お。』
へぇ、シオンの歌声はハイトーンなのに、電話の声は低いんだ。
…って、ちがーーーーーう!!!
え?えぇ!なんでシオンにかけちゃってるのミカーー!