加納欄の豚まんシリーズ34シーズン4
「じゃあ、なんでお前の名前知ってんだよ」

「それは、あたしが聞きたいです!」

男の子が、苛立ったように前へ出た。

「まだとぼけんのかよ!」

「とぼけてないってば!」

「加納って言ったら、お前だろ!」

「加納なんて、あたし以外にもいるでしょ!」

「だったら証明してみろよ!」

「………あんた達、沖縄行ったことある
?」

「はぁ?あるわけねぇだろ?!」

話が、全然噛み合わない。

大山先輩が、男の子の前に立った。

「お前らが探してる加納って、下の名前は?」

「…………」

男の子たちが顔を見合わせる。

「知らねぇよ」

「は?」

「みんな、加納って呼んでたから」

大山先輩が、ゆっくり振り返った。

「欄」

「はい?」

「こいつら、お前の名字しか知らねぇぞ」

「…………」

あたしは男の子たちを見た。

「それだけで、あたしの豚まん潰したの!?」
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