加納欄の豚まんシリーズ34シーズン4
「で、その加納って人に、何されたの?」

祥子さんが聞くと、男の子たちは顔を見合わせた。

「俺らじゃねぇよ」

「じゃあ誰よ」

「先輩たちだよ」

「先輩?」

「何年か前、この辺仕切ってた加納ってヤツに、俺らの先輩がやられたって」

「…………」

大山先輩が、呆れた顔をする。

「お前ら、その加納本人に会ったことあんのか?」

「ねぇよ」

「写真は?」

「ねぇ」

「顔も知らねぇのかよ」

「…………」

大山先輩は、大きなため息をついた。

「それでよく三十人も集めたな」

「ほんとですよ!」

あたしは、ぺちゃんこの豚まんを差し出した。

「三十人もいるなら、一人十円ずつ出してください!」

「欄ちゃん?」

「豚まん代です!」

「バカ」

大山先輩に、パコーンと叩かれた。
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