炎、揺らめく時〜If the world〜
暗闇に包まれた室内から、誰かがこっちを見ている。そう思うと肌が粟立つのがわかった。

「よし。署まで戻るぞ」

先輩のその一言が、今は何よりもありがたかった。



それから数日。火事が続いている。ニュースでも火の取り扱いについて注意を呼びかけていた。

「おはよう……」

僕は目を擦りながらリビングへ向かう。今日も変な夢を見た。ほとんど眠れていない。

「朱音、顔色が悪いな。大丈夫か?」

椅子に座り、コーヒーを飲んでいた碧が立ち上がって僕のところに来た。白と玄も心肺そうに僕の方を見ている。

「朱音、ご飯食べれそう?」

「仕事、休んだほうがいいんじゃない?」

今日も二十四時間勤務である。僕は笑顔を作った。

「大丈夫だよ。ちょっと寝れなかっただけ」

「体、本当に大丈夫なのか?倒れてからじゃ遅いんだぞ」

碧が僕を真っ直ぐ見つめる。心配してくれていることが、何だか申し訳ない。

(僕は眠らなくても平気だし、お腹も空いてないよ)
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