炎、揺らめく時〜If the world〜
他の班がハシゴ車を持って来てくれている間、僕は女の子の様子に変化がないか見ていた。煙を吸っていたら大変だ。救急車の手配もしなきゃいけない。その時だった。
(何だあれ!!)
マンションの壁を巨大な黒い蛇が張っている。蛇が舌をチロチロと出すと、炎がボッと見えた。僕の頭がズキンと痛くなる。
「先輩、あれ見えますか?マンションの壁に……」
「壁?何もないぞ。どうした?大丈夫か?」
先輩には見えていないようだ。蛇はゆっくりとマンションの壁を張っている。その口からは火が時々見えた。嫌な予感が生まれてしまう。
(まさか、最近火事が多いのはこの蛇のせい?)
刹那、今までと比べ物にならないくらいの痛みが頭を襲った。僕は呻き声を上げ、その場でしゃがみ込む。先輩が何か言っていたけど、何も聞こえない。
(……そうだ。僕は、あの蛇を知っている。あれは怪異だ!!)
僕の胸に、頭に、全てが蘇った。体が光に包まれる。光が消えた時、僕は消防隊員の南浦朱音ではなくなっていた。いつもの赤い和服みたいな衣装を纏い、背中には羽が生える。
(何だあれ!!)
マンションの壁を巨大な黒い蛇が張っている。蛇が舌をチロチロと出すと、炎がボッと見えた。僕の頭がズキンと痛くなる。
「先輩、あれ見えますか?マンションの壁に……」
「壁?何もないぞ。どうした?大丈夫か?」
先輩には見えていないようだ。蛇はゆっくりとマンションの壁を張っている。その口からは火が時々見えた。嫌な予感が生まれてしまう。
(まさか、最近火事が多いのはこの蛇のせい?)
刹那、今までと比べ物にならないくらいの痛みが頭を襲った。僕は呻き声を上げ、その場でしゃがみ込む。先輩が何か言っていたけど、何も聞こえない。
(……そうだ。僕は、あの蛇を知っている。あれは怪異だ!!)
僕の胸に、頭に、全てが蘇った。体が光に包まれる。光が消えた時、僕は消防隊員の南浦朱音ではなくなっていた。いつもの赤い和服みたいな衣装を纏い、背中には羽が生える。