エリート学園の最上級王子は、地味な私を離さない。
するとカイルくんは、はっとしたように目を細めた。
それから誤魔化すみたいに、ふっと笑う。

「まあ、おまえが誰にでも親切なのは知ってるけど」

「……なんですか、その言い方」

「気に入らない」

「えっ」

「おまえのそういう顔、他のやつに向けんな」

心臓が止まりそうになる。

それって、どういう意味。
聞き返したいのに、声がうまく出ない。

図書室を出たあとも、その言葉がずっと頭から離れなかった。
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