目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
「……蓮さんが、意地悪なだけです」

​「意地悪?  自分の指輪をはめた女を抱きしめて、愛していると伝えるのが意地悪なのか?」

​鷹司は不敵に微笑むと、真由の左手をすくい上げた。

ダイヤモンドが光る薬指の付け根に、慈しむようにそっと唇を寄せ、そのまま真由の目をまっすぐに見つめ返す。

​「私のすべてをかけて、君を愛している。鷹司の血も、三ツ橋商事の副社長という肩書も関係ない。君の魂が選んだのは、世界で市川真由、君だけだ」

​真っ直ぐで、あまりにも濃密な愛の言葉。

真由は胸がいっぱいになり、つま先立ちになって、自分から蓮の頬にそっと手を添えた。

​「私も……私もです、蓮さん。あなた以外の誰の隣も、私は要りません。私をこんなにも愛してくれて、1人の人間として誇りを持たせてくれて……ありがとう」

​真由の自発的な言葉と愛の吐露に、鷹司の瞳が激しく揺れた。

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