目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
(私が引けば、鷹司家のバックアップが得られて、このプロジェクトも、蓮さんの立場も救われるのかもしれない。私みたいな1社員のプライドなんて、この巨大な世界の動きの前には何の意味もない……)
しかし、真由が弱音を吐きかけたとき、ロンドン支社の現地スタッフからの国際電話が入る。
『市川、副社長を支えてくれ。俺たちは鷹司の威光じゃなく、蓮副社長の情熱と正当なビジネスに賭けてこのプロジェクトに人生を捧げてるんだ。絶対に引き下がるな』
現場の熱気に触れた瞬間、真由の中で「甘い」が消え去る。
(悲劇のヒロインになって逃げるのは1番楽だ。でも、私がやるべきなのは身を引くことではない。宗一郎様が握る『国際金融の圧力』すら跳ね返すだけの、完璧なロジックと実務で世界を納得させることだ)
通話を切った真由の瞳から、迷いの色は消えていた。
しかし、真由が弱音を吐きかけたとき、ロンドン支社の現地スタッフからの国際電話が入る。
『市川、副社長を支えてくれ。俺たちは鷹司の威光じゃなく、蓮副社長の情熱と正当なビジネスに賭けてこのプロジェクトに人生を捧げてるんだ。絶対に引き下がるな』
現場の熱気に触れた瞬間、真由の中で「甘い」が消え去る。
(悲劇のヒロインになって逃げるのは1番楽だ。でも、私がやるべきなのは身を引くことではない。宗一郎様が握る『国際金融の圧力』すら跳ね返すだけの、完璧なロジックと実務で世界を納得させることだ)
通話を切った真由の瞳から、迷いの色は消えていた。