君と僕との最後の一週間

本当に懐かしいな。あれから何度か逢って、僕の家に来たり、僕が海兎の家に行ったりしたよね。

海兎ってば、僕の携帯の着メロが可愛くないって、無理矢理お揃いの曲にしたね。








覚えてる?僕が海兎と逢って初めて熱を出した日のこと。










バイトの疲れと学校が遅いので、寒くなり始めた秋の日を。










僕はまだちょっと薄着だったから、風邪を引いてしまって。その日は補習でちょっと帰るのが遅くなったんだよね。











そしたら海兎、その日は校門で待ってたよね。びっくりしたょ?でも嬉しかった。













僕は海兎を見付けて、つい駆け寄っちゃって。その場に倒れちゃったんだよね。












そしたら海兎ったら、僕のことおんぶして家まで運んでくれたんだよね。ありがとう。











そのあと僕の熱が下がるまで、看病してくれたんだ。海兎は優しいね。本当のお兄さんみたいに思ってたんだよ?

















海兎のあの言葉を聞くまでは………



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