君と僕との最後の一週間
「出来たぞ。食べられるか?」
お粥と薬をお盆に乗せ戻ると、雪流は小さな胸を上下させて、瞑っていた目を開けた。
綺麗な銀灰色の大きな瞳に、涙をうるませて見上げてきた雪流に、俺はドキッとした。
「食べます……。」
俺は起こすのを手伝ってベットの横に座った。
「はい、熱いから気を付けて。」
「はい…ありがとう、ございます。」
雪流は弱々しく答え、玉子粥を食べ始めた。
「相変わらず…料理、うまいですね。……美味しい、です。」
なんて言って、俺に微笑んでくれた。その可愛さに俺は、雪流を抱き締めていた。
「どうした、んですか?」
「いやぁ、可愛いなと思って。」
「そんなこと…ないです。」
ってうつ向いて。それが可愛いんだって!
「それより、ちゃんと食べて薬のんで、早く熱下げないとな。」
「はい…。」
そういって、雪流はお粥を半分ちょい食べて薬を飲んだ。
「ありがとうございます…海兎。」
「良いって、さぁもう寝な?」
“うん”とうなずいて、もう限界だったのか、雪流は眠りについた。
俺は暫く雪流のサラサラな指通りの良い髪の毛を撫でていた。