君と僕との最後の一週間
夕食を済ませ風呂にはいり、今は二人で大きなダブルベットに潜っていた。
俺が雪流を抱き締めてはいっている。
「今日は凄く楽しかったです!
ありがとうございます。海兎。
」
「どういたしまして、雪流が喜んでくれたなら。俺としても良かったよ。」
「雪流?どうした?」
急にうつ向いた雪流。
どうしたのかと顔を覗き込んでみた。そこには何時もの可愛らしい笑顔ではなく、眉をひそめた哀しそうな顔があった。
「ずっと…こんな日が続けば良いなぁ…って思ったんです。」
「雪流……」
そう遠くない日に、雪流と逢えなくなってしまう。
雪流の言葉に俺も眉をひそめ、哀しみを耐えるように雪流を抱き締めた。
神様はなぜこんな運命を俺達にお与えになったのか……?
答えてはくださらない。運命を受け入れるしかないのだろうか?
そんなのは、絶対に嫌だ!
俺は!雪流と離れたくないっ!!
「雪流……雪流?眠っちゃったのか……おやすみ、雪流…。」
抱き締められ更にベットに横になっていたためか、雪流はいつの間にか眠っていた。