君と僕との最後の一週間


「あっ、雪流!みたらし団子あるぞ?買ってやろうか?」

「良いんですか?ありがとうございます!」

そうして、雪流の好きなみたらし団子をカゴに入れて会計を済ませた。









「はぁ~ただいま~。」
「はい!おかえりなさい。」

エヘヘっと雪流が言った。

「帰ってきたとき、おかえりなさいって言ってくれる人がいないと、淋しいでしょ?」

「じゃあ俺も!雪流おかえり♪」「ただいまっ。」

そういって雪流は、照れ臭そうにはにかんで笑った。

「さぁ~。お昼にしようか?腹減ったぁ~。」

「海兎の料理久しぶり!楽しみです。」

“ちょっと待ってな”といって、雪流をソファに座らせキッチンに立った。

雪流はテレビを見ている、とても楽しそうにしていた。

穏やかな時間が過ぎていった。










「う~ん!やっぱり海兎の作るオムライスは、最高ですね!どのお店よりも美味しいです。」

「よせやい。それは褒めすぎさ。でも、サンキュ!嬉しい♪」

それからは、家で二人でゲームをしたり、借りてきた映画を見たりして過ごした。

あたりはすっかり暗くなっていた。

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