君と僕との最後の一週間
最終章
アレから……………
二年がたった。
「異常なしっ!大丈夫よ。」
「ありがとう。母さん。」
「良いのよ。まだ……
目を醒まさないのね。
」
「あぁ。」
「………大丈夫よ!
雪流君はきっと目を醒ますわ!
貴方がこんなにも、想っているんですもの!!
」
「あぁ、分かってるよ!絶対に諦めない!
信じて待ってるんだ。
」
「じゃあ、帰るわね?体に気を付けなさいよ。」
じゃあと、母さんは帰っていった。
俺はあの日から、いろんな医学書を読みあさり、外国の両親とも連絡を取っていた。
全ては雪流の為に……
俺の必死な想いに両親は心打たれ、こうしてわざわざ外国から月一で、雪流の診断をしに来てくれる。
本当に感謝している。
雪流は……今だ刻々と眠り続けたままだ。
「雪流~。今日は俺たちが出逢って、調度三年目なんだぞ?
俺がバイト中のお前に声をかけた日………
まだ、目を醒ましてくれないんだな。
」
俺はカーテンを開け、太陽の光をいっぱい部屋の中に向かえ入れた。