君と僕との最後の一週間
俺はただただ、祈るように雪流の手をギュッと握り名前を呼び続けた。
「雪流っ雪流…雪流雪流雪流………!?!!!」
「ん……………………………
かい、と?
」
「雪流!!?……ゆきる~~っ!」
雪流は睫毛をふるふるさせ、大きな銀灰色の瞳を開いた………
そして
「ただいま。
海兎。
」
俺の大好きな、可愛い顔で、微笑んだ……
「雪流っおかえり!
おかえり!雪流!!
」
雪流はあの日から、二年たって俺の前に帰ってきた。
神様は
俺たちを
見捨てていなかった。