元カレ弁護士の恋事情
「元カノ? ……俺と映美は恋人同士だろう?」

 …………ん?
 一瞬、何を言われたのかわからなかった。
 少しの間、沈黙が流れる。
 
「別れた、よね?」
「俺がいつそんなこと言った?」
「え……?」

 頭の中が、ぐるぐると回り始める。
 え……? ちょっと待って。
 もしかして、この間のデートで「再び付き合い始めました」っていう流れになってる?
 いやいやいや。
 そんな、久我さんに限ってそんなこと……。

(?????)

 疑問符が、頭の中をこれでもかというくらい飛び交う。

「……やっぱり、別れたと思ってたんだ」

 久我さんが、寂しそうな顔でぽつりと言った。

「え?」
「なんか変だと思っていたんだ。再会した時から、態度がよそよそしかったから」

 そう言われて、言葉に詰まる。
 だって、私にとっては別れた相手だった。
 だから再会した久我さんとの距離をどう取ればいいのかわからなかったのだ。

「だって、あの時別れたじゃないですか。久我さんが受験の時……〝別れよう〟って……」
「言ってないよ」

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