ほな、えっちしようか?
「俺、先輩になんて言うたんですか?」

「聞きたい?」

「聞きたないけど、聞かん方が怖いです」

大滝先輩は、ビールを一口飲んだ。

「先輩は人使い荒いねん、って」

「……すみません」

「あと、すぐ仕事押しつけてくる」

「ほんますみません」

「そのくせ、困った時は助けてくれるから腹立つ」

「それ、文句なんですか?」

「知らん。悠が言うたんや」

全然覚えてへん。

俺は頭を抱えた。

「ほんで、その酒も空いた」

「まだ飲んだんですか?」

「飲んだで」

先輩が指を三本立てる。

「悠、三杯目」

「……そら記憶なくすわ」

「ウチもここで、おかわりした」

「先輩も結構飲んでますやん」

「ウチは覚えてるもん」
そう言って、大滝先輩は得意げに笑った。
< 15 / 26 >

この作品をシェア

pagetop