最強ヴァンパイアに溺愛されています!
「……じゃあ、今から」

ルカがゆっくり手を持ち上げる。

「俺の恋人でいいんだな」

その確認が嬉しくて、美月はこくんとうなずいた。

「うん」

短い返事。
でもそれだけで、ルカの表情がやわらかくほどける。

「よかった」

本当に安心したみたいな声だった。
それを聞いた瞬間、美月の胸もじんわりあたたかくなる。

次の瞬間、ルカがそっと美月を引き寄せた。

ぎゅっと強すぎるわけじゃない。
でも離したくない気持ちが伝わる抱きしめ方だった。

「……ルカくん」

「少しだけ」

耳元で囁かれて、胸がいっぱいになる。

「恋人になれたのに、触らないのは無理」

くすぐったいような、幸せなような気持ちで、美月もおそるおそるルカの制服をつかむ。

するとルカの腕が、少しだけ強くなる。

「やばいな」

「な、なにが……?」

「嬉しすぎる」

その声があまりにも素直で、思わず笑いそうになる。
けれど次の瞬間、額にやさしく唇が触れた。

あたたかい。
やわらかい。
大事にされているのが分かるキスだった。

「今日はこれで我慢する」

ルカが少しだけ離れて言う。

「でも次は、たぶん無理」

その意味に気づいて、また顔が熱くなる。

「……っ」

「明日、ちゃんと続きをする」

真っ直ぐな予告に、心臓がまた大きく跳ねた。
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