最強ヴァンパイアに溺愛されています!
息を整える間もなく、ルカの額がこつんと寄せられた。

「……これで、お前は俺のものだ」

低く囁かれて、心臓がどくんと鳴る。

命令みたいなのに、どこか震えるほど切実だった。
独占したい。
離したくない。
その気持ちが、言葉の奥に全部にじんでいる。

「ルカくん……」

名前を呼ぶと、ルカが少しだけ目を細める。

「言い方が嫌なら直す」

「ちがうの」

美月はまだ少し力の入らない指で、ルカの制服をきゅっとつかんだ。

「嫌じゃない」

その返事に、ルカの呼吸が止まる。

「ほんとに、ずるいな」

「え……」

「そんな顔で受け入れられたら、もっと欲しくなる」

困ったように笑いながら、ルカは今度こそ美月をしっかり抱き寄せた。
胸に耳を押しあてる形になって、速い鼓動が伝わってくる。
自分と同じくらい、ルカもどきどきしているのだと分かって、胸が熱くなった。

「契約は終わった」

ルカが髪に触れながら言う。

「でも、これで終わりじゃない」

「うん……」

「これからもっと、お前を甘やかす」

真顔でそんなことを言うから、思わず笑ってしまう。

「それ、前からじゃない?」

「前よりひどくなる」

きっぱり言い切られて、また胸が甘く鳴る。
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