恋と喧嘩は支社の華~お局OLはイケメン上司になびかない
秀一は玄関に入るなり、ベッドに行く間すら惜しんで岩瀬の唇を奪う。車内でも数度重ねた唇はすでに厚ぼったく腫れていたが、それでも秀一には足りなかった。
「っ……ん……まと、ばさ……」
電気も点けずに唇を貪る。上擦った岩瀬の声が、秀一の本能を煽る。
「岩瀬」
「ん……ふ、ん……」
壁に岩瀬を押し付けるようにしながら、口の中の空気を奪う。互いの唾液を求めて舌先が絡まり、飲み込み切れないそれが岩瀬のあごへ伝い落ちていく。
それを追うように舐めながら、岩瀬の首筋へキスを落としていく。すっかり息が上がった岩瀬は半ば力が抜けていて、秀一の肩に腕を回し、寄り掛かるように立っていた。
華奢な腰に腕を伸ばして撫で回す。一度触れたことのある身体を思い出して、また、秀一の下半身が疼く。
「……はぁ……」
何かを期待するような岩瀬の甘い吐息に、秀一は再び、唇を唇で塞いだ。
岩瀬の目は既にいつものきりりとした聡明さを失い、とろんと蕩けて潤んでいる。遮光カーテンを閉めていない窓からは、レースカーテン越しに月光が差し込んでいる。
夜の光に照らされたその目がひどく妖艶に見えて、ぞわぞわと悪寒のような期待が背中から腰へと走った。
ーー夜の海みたいだ。
岩瀬の唇を堪能しながら、秀一は思う。
ゆらゆらと、秀一を誘うように揺れた光に、気付けば囚われて離れられない。
早く早くと本能がせき立てる。岩瀬の身体をすべて、自分のものにしたい。
それは多分、冴木と二人で楽しげに過ごしていた姿を見せつけられた反動でもある。
「靴、脱いで」
「んっ……、はい……」
岩瀬が切羽詰まった様子で頷き、パンプスを脱いだのが分かる。秀一も自分の靴を強引に脱ぎ去り、岩瀬を抱き抱えるように寝室へと入った。
どさり、とベッドに降ろした岩瀬の髪を片手て撫でながら、頭の後ろへ手を回し、また唇を吸う。
片手はそのままブラウスのボタンを外していく。
あまりに余裕のない自分に呆れるが、既にスラックスの中の自身は猛りきっていた。
はやく岩瀬を溶かして、その中に高ぶったそれを埋めたい。植え付けたい。この熱を受け止めて欲しい。
ぷは、と空気を求めるように、岩瀬が呼吸する。秀一はその頬に口づけながら、背中に手を回してブラジャーのホックを外した。
はっとした岩瀬が、胸元を押さえる。秀一は笑った。
「……今さらナシとか言うなよ」
「言いませんけど……」
岩瀬は真っ赤な顔で、秀一を見上げている。その顔はふて腐れたような表情をしていたが、目は甘えるような色を宿していた。
そのちぐはぐさが、また秀一を煽る。
「今さら、恥ずかしいって?」
「……そりゃあ」
秀一は岩瀬に口づけて、まず自分から服を脱ぐことにした。ネクタイを解き、シャツのボタンを開け、ジャケットと一緒に脱ぎ払う。ついでに腕時計を外してベッド横の棚に置いた。
「ほら。お前も」
「……」
なんとなく批難めいた目が秀一を見上げて来る。身体を見られたくないならと、唇を重ねながら服を脱がせた。
岩瀬は頑なに前を覆っていた手の力をゆっくりと抜き、秀一になされるがまま、ブラウスを脱ぐ。
が、顔が離れると、またすぐに前を隠した。
気まずそうに逸らされたその顔が赤い。頑なな態度に、秀一は苦笑した。
「なんだよ。俺も裸になったから恥ずかしくないだろ」
「……だって……的場さんは、そんな身体だから……」
「そんな身体って」
どんな身体だよとツッコもうとして、ふて腐れている理由に気づく。
サーフィンで自然と引き締まった身体は運動していない男よりも分厚い。岩瀬は自分の華奢な身体と比べているのだろう。
秀一はそう分かって笑った。耳元に顔を寄せ、そっと岩瀬の手を自分の背中に回させる。
「そんな俺の身体を、好きに触っていいんだぞ」
岩瀬は戸惑ったように秀一の目を見つめた後、そろりと指先で背中を辿った。
筋肉や骨の凸凹を伝うように、控えめに滑っていく指先の動きがじれったい。当人はじらしているつもりなどないのだろうが。
「はぁ」
秀一は小さく息を吐き出して、岩瀬の首筋に、胸にと口づけていく。やわやわと胸を揉むと、ぴくんと岩瀬の身体が震えた。色づいた小さな頂きの一つを口の中に含み、舌先で転がす。
「っ……っ」
岩瀬は声を噛み殺そうと、手で口を押さえた。
秀一は笑う。
「こないだも思ったけど、胸、好きなのな」
「っば、ばかっ……」
潤んだ岩瀬の目が秀一を睨みつける。迫力のない顔に口づけながら、秀一は自分のズボンと下着を脱ぎ、岩瀬のそれにも手をかけた。
「ちょ、ちょっと待って……」
「無理だって。もう俺こんなんよ?」
無駄な抵抗をあっさり却下して、岩瀬の手に猛った自身を握らせる。岩瀬は驚いたように目を泳がせて、ごくりと唾を飲み込んだ。
「なんで今日はパンツスタイルなんだよ。脱がすの面倒じゃねーか」
「も、もともと、スカートと半々でしか履いてませんっ」
「そりゃ知ってるけどさ」
チャックを開けると、岩瀬のズボンとストッキングとショーツをまとめて一気にずり下ろした。岩瀬は慌てたように、「きゃぁ」と小さな悲鳴をあげて脚をすり合わせる。
そういう動きがむしろ秀一を煽っているのだが、当人はそうと気づいていないらしい。
秀一はにやりとした。
「可愛い反応しちゃって」
「か、可愛いって……」
「もしかして言われ慣れてない?」
一糸まとわぬ姿になった岩瀬の上に、秀一がのしかかる。少しだけ重みをかけつつ、負担にはならないよう気遣う。
戸惑うように揺れる目が見上げてきて、優しく微笑み返した。
「……可愛いよ」
「ばっ……」
とたんに照れた岩瀬がまたばたばたし始める。
秀一は笑いながら、どさくさに紛れてその髪をくくっていたゴムを解いた。
束縛を失った濃紺の長髪が、ふわり、と枕の上に広がる。
秀一は改めて、その首筋に噛み付くようなキスをし、胸元へと頭を下ろして行った。
ときどき水音を立てて頂きを吸い上げながら、岩瀬の胸を刺激する。と同時に片手は下腹部の茂みへ伸ばした。
脚の付け根に見つけたぬかるみに、指の腹を添わせて上下させる。クルクルと周辺を撫でるようにしているうち、岩瀬の身体が物足りなげにひくついた。
「……どうしてほしい?」
「も、なんでもかんでも、言わせない、でっ」
ちょっとした意地悪のつもりだったが、潤んだ目で睨まれてしまった。確かに今日のやりとりを思えば、後手に回ってしまった秀一の方が分が悪い。
それならここで挽回といくかと、ずぶずぶとあたたかい膣へ指を沈ませる。
「あっ」
「何度でもイッていいからな」
「だ、だめですっ、今日は、まと、ばさんもっ……」
くちゅくちゅと内壁をこする合間に、「ぁっ、ぁん」と可愛い声が喘ぐ。前に車内で愛したときよりも感度がいいように見えるのは、アルコールのせいか、想いが通じ合った効用か。
「こっちもしような」
「ぁっ、だ、だめ、ン……!」
同時に胸を攻めると、岩瀬はまた声を抑えようと口に手を運んだ。秀一はその手を取り、自分の頭に回させる。
ぬかるみに埋めた指を二本にすると、ぐちゃぐちゃと一層卑猥な水音が立った。
「っん、んんっ、ぁ、まとばさ、まと、ばさんっ……!」
いやいやをするように岩瀬が首を振る。目にたまった涙がわずかに目尻にあふれ出た。必死に喘ぐ姿に秀一の口の端が引き上がる。
「我慢しないでイケって」
「や、やだぁ、きょぅ、は、一緒、が、いいのっ」
「これから何度でも一緒にイッてやるから」
ぐじゅぐじゅと中を掻き回していた指をピストンの動きに変え、岩瀬のいいところを突くようにこする。
岩瀬はそれでも我慢しようとしていたが、結局耐え切れずに悲鳴のような嬌声をあげ、果てた。
「……ばか」
びくびくと痙攣したのを見届けた後、そっと髪を撫でてやると、それすらもぴくりと震えて、力なく睨みつけて来る。
迫力のないその目が愛おしくて、秀一は笑いながら唇を寄せた。
「っん……」
果てた後の身体には、まぶたへのキスすら快感になるらしい。普段の澄ました姿からは想像もできない恥態にいとおしさが込み上げる。
この姿を、もう他の男に知られることがないのだーーそう思うと安堵する。
「……的場さん……は?」
「ん?」
ゆるり、と、岩瀬が身体を起こした。秀一がその髪を撫でてやると、気恥ずかしそうに目を泳がせる。
「あんまり……したことないので、下手……かもしれませんけど」
岩瀬は言いながら、そろりと秀一の屹立に手を伸ばした。先走りですでにぬめったそれに、華奢な指が触れる。
グロテスクな本能の塊に白い指先が触れている様は、ひどく卑猥に見えた。
「……どうしたら、気持ちいいか……教えてください……ね」
岩瀬はか細い声で言って、握ったそれを口の中に含んだ。
「っ……ん……まと、ばさ……」
電気も点けずに唇を貪る。上擦った岩瀬の声が、秀一の本能を煽る。
「岩瀬」
「ん……ふ、ん……」
壁に岩瀬を押し付けるようにしながら、口の中の空気を奪う。互いの唾液を求めて舌先が絡まり、飲み込み切れないそれが岩瀬のあごへ伝い落ちていく。
それを追うように舐めながら、岩瀬の首筋へキスを落としていく。すっかり息が上がった岩瀬は半ば力が抜けていて、秀一の肩に腕を回し、寄り掛かるように立っていた。
華奢な腰に腕を伸ばして撫で回す。一度触れたことのある身体を思い出して、また、秀一の下半身が疼く。
「……はぁ……」
何かを期待するような岩瀬の甘い吐息に、秀一は再び、唇を唇で塞いだ。
岩瀬の目は既にいつものきりりとした聡明さを失い、とろんと蕩けて潤んでいる。遮光カーテンを閉めていない窓からは、レースカーテン越しに月光が差し込んでいる。
夜の光に照らされたその目がひどく妖艶に見えて、ぞわぞわと悪寒のような期待が背中から腰へと走った。
ーー夜の海みたいだ。
岩瀬の唇を堪能しながら、秀一は思う。
ゆらゆらと、秀一を誘うように揺れた光に、気付けば囚われて離れられない。
早く早くと本能がせき立てる。岩瀬の身体をすべて、自分のものにしたい。
それは多分、冴木と二人で楽しげに過ごしていた姿を見せつけられた反動でもある。
「靴、脱いで」
「んっ……、はい……」
岩瀬が切羽詰まった様子で頷き、パンプスを脱いだのが分かる。秀一も自分の靴を強引に脱ぎ去り、岩瀬を抱き抱えるように寝室へと入った。
どさり、とベッドに降ろした岩瀬の髪を片手て撫でながら、頭の後ろへ手を回し、また唇を吸う。
片手はそのままブラウスのボタンを外していく。
あまりに余裕のない自分に呆れるが、既にスラックスの中の自身は猛りきっていた。
はやく岩瀬を溶かして、その中に高ぶったそれを埋めたい。植え付けたい。この熱を受け止めて欲しい。
ぷは、と空気を求めるように、岩瀬が呼吸する。秀一はその頬に口づけながら、背中に手を回してブラジャーのホックを外した。
はっとした岩瀬が、胸元を押さえる。秀一は笑った。
「……今さらナシとか言うなよ」
「言いませんけど……」
岩瀬は真っ赤な顔で、秀一を見上げている。その顔はふて腐れたような表情をしていたが、目は甘えるような色を宿していた。
そのちぐはぐさが、また秀一を煽る。
「今さら、恥ずかしいって?」
「……そりゃあ」
秀一は岩瀬に口づけて、まず自分から服を脱ぐことにした。ネクタイを解き、シャツのボタンを開け、ジャケットと一緒に脱ぎ払う。ついでに腕時計を外してベッド横の棚に置いた。
「ほら。お前も」
「……」
なんとなく批難めいた目が秀一を見上げて来る。身体を見られたくないならと、唇を重ねながら服を脱がせた。
岩瀬は頑なに前を覆っていた手の力をゆっくりと抜き、秀一になされるがまま、ブラウスを脱ぐ。
が、顔が離れると、またすぐに前を隠した。
気まずそうに逸らされたその顔が赤い。頑なな態度に、秀一は苦笑した。
「なんだよ。俺も裸になったから恥ずかしくないだろ」
「……だって……的場さんは、そんな身体だから……」
「そんな身体って」
どんな身体だよとツッコもうとして、ふて腐れている理由に気づく。
サーフィンで自然と引き締まった身体は運動していない男よりも分厚い。岩瀬は自分の華奢な身体と比べているのだろう。
秀一はそう分かって笑った。耳元に顔を寄せ、そっと岩瀬の手を自分の背中に回させる。
「そんな俺の身体を、好きに触っていいんだぞ」
岩瀬は戸惑ったように秀一の目を見つめた後、そろりと指先で背中を辿った。
筋肉や骨の凸凹を伝うように、控えめに滑っていく指先の動きがじれったい。当人はじらしているつもりなどないのだろうが。
「はぁ」
秀一は小さく息を吐き出して、岩瀬の首筋に、胸にと口づけていく。やわやわと胸を揉むと、ぴくんと岩瀬の身体が震えた。色づいた小さな頂きの一つを口の中に含み、舌先で転がす。
「っ……っ」
岩瀬は声を噛み殺そうと、手で口を押さえた。
秀一は笑う。
「こないだも思ったけど、胸、好きなのな」
「っば、ばかっ……」
潤んだ岩瀬の目が秀一を睨みつける。迫力のない顔に口づけながら、秀一は自分のズボンと下着を脱ぎ、岩瀬のそれにも手をかけた。
「ちょ、ちょっと待って……」
「無理だって。もう俺こんなんよ?」
無駄な抵抗をあっさり却下して、岩瀬の手に猛った自身を握らせる。岩瀬は驚いたように目を泳がせて、ごくりと唾を飲み込んだ。
「なんで今日はパンツスタイルなんだよ。脱がすの面倒じゃねーか」
「も、もともと、スカートと半々でしか履いてませんっ」
「そりゃ知ってるけどさ」
チャックを開けると、岩瀬のズボンとストッキングとショーツをまとめて一気にずり下ろした。岩瀬は慌てたように、「きゃぁ」と小さな悲鳴をあげて脚をすり合わせる。
そういう動きがむしろ秀一を煽っているのだが、当人はそうと気づいていないらしい。
秀一はにやりとした。
「可愛い反応しちゃって」
「か、可愛いって……」
「もしかして言われ慣れてない?」
一糸まとわぬ姿になった岩瀬の上に、秀一がのしかかる。少しだけ重みをかけつつ、負担にはならないよう気遣う。
戸惑うように揺れる目が見上げてきて、優しく微笑み返した。
「……可愛いよ」
「ばっ……」
とたんに照れた岩瀬がまたばたばたし始める。
秀一は笑いながら、どさくさに紛れてその髪をくくっていたゴムを解いた。
束縛を失った濃紺の長髪が、ふわり、と枕の上に広がる。
秀一は改めて、その首筋に噛み付くようなキスをし、胸元へと頭を下ろして行った。
ときどき水音を立てて頂きを吸い上げながら、岩瀬の胸を刺激する。と同時に片手は下腹部の茂みへ伸ばした。
脚の付け根に見つけたぬかるみに、指の腹を添わせて上下させる。クルクルと周辺を撫でるようにしているうち、岩瀬の身体が物足りなげにひくついた。
「……どうしてほしい?」
「も、なんでもかんでも、言わせない、でっ」
ちょっとした意地悪のつもりだったが、潤んだ目で睨まれてしまった。確かに今日のやりとりを思えば、後手に回ってしまった秀一の方が分が悪い。
それならここで挽回といくかと、ずぶずぶとあたたかい膣へ指を沈ませる。
「あっ」
「何度でもイッていいからな」
「だ、だめですっ、今日は、まと、ばさんもっ……」
くちゅくちゅと内壁をこする合間に、「ぁっ、ぁん」と可愛い声が喘ぐ。前に車内で愛したときよりも感度がいいように見えるのは、アルコールのせいか、想いが通じ合った効用か。
「こっちもしような」
「ぁっ、だ、だめ、ン……!」
同時に胸を攻めると、岩瀬はまた声を抑えようと口に手を運んだ。秀一はその手を取り、自分の頭に回させる。
ぬかるみに埋めた指を二本にすると、ぐちゃぐちゃと一層卑猥な水音が立った。
「っん、んんっ、ぁ、まとばさ、まと、ばさんっ……!」
いやいやをするように岩瀬が首を振る。目にたまった涙がわずかに目尻にあふれ出た。必死に喘ぐ姿に秀一の口の端が引き上がる。
「我慢しないでイケって」
「や、やだぁ、きょぅ、は、一緒、が、いいのっ」
「これから何度でも一緒にイッてやるから」
ぐじゅぐじゅと中を掻き回していた指をピストンの動きに変え、岩瀬のいいところを突くようにこする。
岩瀬はそれでも我慢しようとしていたが、結局耐え切れずに悲鳴のような嬌声をあげ、果てた。
「……ばか」
びくびくと痙攣したのを見届けた後、そっと髪を撫でてやると、それすらもぴくりと震えて、力なく睨みつけて来る。
迫力のないその目が愛おしくて、秀一は笑いながら唇を寄せた。
「っん……」
果てた後の身体には、まぶたへのキスすら快感になるらしい。普段の澄ました姿からは想像もできない恥態にいとおしさが込み上げる。
この姿を、もう他の男に知られることがないのだーーそう思うと安堵する。
「……的場さん……は?」
「ん?」
ゆるり、と、岩瀬が身体を起こした。秀一がその髪を撫でてやると、気恥ずかしそうに目を泳がせる。
「あんまり……したことないので、下手……かもしれませんけど」
岩瀬は言いながら、そろりと秀一の屹立に手を伸ばした。先走りですでにぬめったそれに、華奢な指が触れる。
グロテスクな本能の塊に白い指先が触れている様は、ひどく卑猥に見えた。
「……どうしたら、気持ちいいか……教えてください……ね」
岩瀬はか細い声で言って、握ったそれを口の中に含んだ。