英雄として死んだはずの夫が、隣国で結婚して私への褒美を盗みに来ました
「問題ないわ。私が今は全てやっているから」
「そうか……」
「あなた生きていたのね」
「ああ……」
「で、今さら生きていて、なぜここへ戻ってきたの?」

 そう、なぜこのタイミングなのか。
 もっと早くに戻ることだって出来たはずだ。

 だいたい死んでいなかったとしたら、騎士たちの話が嘘だったことになる。

 この人は戦闘で特攻をかけ、その中で亡くなった。
 亡骸はあまりに大勢で区別がつかないものもあったそうだが、確かにアレンの鎧は血まみれで見つかったのだという。

 ああ、でもそうね。
 その血が本人のものだとは限らないのか。

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