英雄として死んだはずの夫が、隣国で結婚して私への褒美を盗みに来ました
 返り血や仲間の血。
 それを浴びて……この人は逃げたというなら納得がいくわ。

「それは……新聞を見たんだ」
「新聞?」
「俺が英雄と認められて褒賞が出るって」

 いやらしい目つきで、ニタニタと笑い出すアレン。
 見た目は同じでも、中身はもう別人のよう。
 
 同じこの顔で話すこの人は誰なのかしら。
 どう考えてもアレンだとは頭が理解しても、生理的に受け入れられそうにない。

 それに新聞か。
 確かに先週の記事にはそんな内容が載っていたわね。

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