パイロットパパは、三つ子とママを諦めない
「ママー!」
そんな時、元気な声が響き、私は我に返って振り向く。
「朝陽、走らないで!」
「だいじょうぶー!」
全然大丈夫そうには見えない――そう思った矢先、派手に転ぶ次男に私は駆け寄る。
「また、絆創膏増えちゃうよ」
慌てて声を上げる私とは対照的に、少し離れた場所にいた長男の湊が呆れたような顔で肩をすくめる。
「だから言ったでしょ、転ぶよって」
その口調は四歳児とは思えないほど落ち着いていて、思わず苦笑してしまう。