神僧物語
<760年(90年前)、都>

永逢(とわ)
「お久しぶりです、叔母さま。」

叔母
『あらー!永逢(とわ)、よく来たね!かわいくなって…。』

永逢(とわ)
「か…かわいいだなんて///…私、とっくに裳着(もぎ)(=成人の儀式)を済ませたんですよ(照)」

叔母
『裳着(もぎ)かい…早いねぇ…私には、永逢(とわ)が10年前の姿のままに見えるよ…。』

叔母さまの言う通り、私の容姿は小さい頃から大人びていた。

だが10年間まったく変わらないので、さすがに不審に思い始めていた。

永逢(とわ)
「ねぇ…叔母さま。」

叔母
『何だい?』

永逢(とわ)
「私、そろそろ知りたいの。10年前の”神僧戦(しんそうせん)”のことも…私の姿が変わらないことも…。」

ギクリ…!

叔母
『そ…それはね…。』

永逢(とわ)
「私、避難先で倒れたから覚えてないけど、呪いを受けたかもしれないんでしょ?」

叔母
『ま、まぁ…当時は心配したけど、無事だったから…。』

永逢(とわ)
「私、裳着(もぎ)も済ませて大人になったから、真実を知りたい。たとえショックを受けるとしても、いつまでも逃げるのはイヤなの。」

叔母
『…わかったよ。つらくなったら止めるから…遠慮しないで言うんだよ?』

永逢(とわ)
「…うん…。」

叔母
『…永逢(とわ)が生まれる少し前の話になるけど…。』
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