後ろの魔王様
結局、ランダムキーホルダーではハナビくんは出なかったけれど、第二の推しであるコオリくんが出たので良しとする。


そうこうしているうちに、フードとドリンクでテーブルがいっぱいになった。

私が写真を撮ったものから、英くんは食べて、飲んでいく。

気持ちいいほどの食べっぷり、飲みっぷり。


私もハナビくんのサンドウィッチプレートをつまみながら、銀色の袋に包まれたコースターを並べていく。

開けるのは食べてから……。

五枚もあるんだから、一枚くらいはハナビくんが入っていてもいいと思うんだ……。

並んだ銀色の袋に熱すぎる視線を送りつけ、ハナビくんの手絞りレモンスカッシュに口をつけた。



私がデザートのコオリくんのひやひやパンケーキを食べ終える頃、英くんは注文していたすべてのフードとドリンクを空っぽにしていた。

それでも「ラーメンも頼んどけば良かった〜」なんて言っているのだから、英くんの胃袋はどうなっているのやら。


「ここちゃん、コースター開けるのォ?」

「そうだね、手も綺麗に拭いたし……開封の儀を行います!」

「あは!どーぞ、開けてくださァい!」


まずは自分が頼んだドリンクの分、二枚。

コオリくんは自引きできたけれど、やっぱりハナビくんは出ず。……物欲センサー恐ろしい子……。


残りは英くんが頼んでくれた分、三枚。

一枚目……ゆっくりと銀色の袋からコースターを引き出す。


「えっ!?」

「なにィ?」

「うそ!ハナビくん出た!」


爽やかな笑みを浮かべ、銀のトレーを持っているハナビくん。

まさか三枚目で出るなんて!


「ふゥ〜〜〜ん??」

「あっ!こら!鼻を指差すんじゃないってば!」
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