おかえりの温度
「……最後までは、しんどいよね? 明日、仕事だし」
「だいじょ、ぶだよ」
「ほんと?」
キスの合間で言葉を交わして、私は嘉晴の背中をつつつと撫でていく。
腰の内側に触れると、彼がぴくりと動いた。
ズボンの上から、高ぶりのてっぺんに触れた。
すっかり手に馴染んだ大きさを、ゆっくり撫でる。
「……入りたい、でしょ?」
「……入りたい」
「うん。いいよ」
私が撫でるたび、嘉晴がうっとりしたような顔をする。かわいくて笑うと、嘉晴は我に返ったような顔をして私の首筋を舐めた。
「……ゆっくりする」
「うん」
額を重ねて、またキスをする。
身体を離した嘉晴は、ズボンを脱いで準備を整えて、私のズボンも「えい」と脱がせて、私の内側に腰を寄せた。
「嘉晴」
「ん」
手を伸ばすと、身体を寄せてキスをしてくれる。私の熱の中心に嘉晴の屹立が触れ、割れ目をたどるように上下に動く。しばらくそうしているうち、くちゅ、くちゅ、と水音が立つ。
その水音は当然私の体液で、恥ずかしさに身をよじると、嘉晴が先っぽだけを沈ませ、そこで止まった。
思わず私は腰を浮かせる。嘉晴がくすりと笑って、またそれを抜き、上下にこする。上にこすりあげるたび、敏感なところに触れてぴくんと身体が震えた。
「っ、ん、ぁ」
私が喘いでいる合間に、嘉晴はキスを落としながら、くるくると自分のモノで私の快感の芽を刺激する。私はもう一度腰を上げた。
「嘉晴、入れてよぉ」
「……うん……」
嘉晴は少し迷ってから、ゆっくりまた、ぬかるみに自身を埋め始めた。じわじわと膨らんでいく異物感に吐息が漏れる。最初は緊張したそれも、むしろ今はピースをはめるみたいにしっくりきて、安心する。
繋がって、互いに頬を撫でたり髪を撫でたりして視線を交わす。私が両手を伸ばすのを合図に、嘉晴が私を抱きしめ、ゆっくり腰を前後させる。互いの吐息も快感もゆったりと大きくて、そのゆっくりしている感じもまた、嘉晴らしいなぁといつも思う。ついつい達することが目的になりがちだけど、嘉晴とはこうして繋がっている時間が目的で、ときどきそのままどっちかが寝ちゃったりもする。翌日になって二人で笑っちゃうんだけど。