純愛オーバーフロー
ベンチに座り、お弁当を開く


今日は母親が作ってくれた卵焼きが入っている


ひなのは一つ口に入れて、少しだけ笑った。


「おいしい……」


そのとき


「七瀬〜」


背後から声がした


振り返ると、莉奈たちが立っていた


「……莉奈ちゃん」


「こんなところにいたんだ」


「うん……」


「ちょっと来て」


「え?」


莉奈はひなのの腕を掴んだ


「ちょっとだけだから」


「でも、お弁当……」


「いいから」


強く引っ張られる


ひなのは何も言えなかった


「ここ、使ってない教室だから」


莉奈たちに連れてこられたのは、誰もいない空き教室だった。


ひなのは不安そうに周囲を見渡した


「……何するの?」


「別に?」
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