純愛オーバーフロー
莉奈が笑う


「ただ、ちょっと話したかっただけ」


「……?」


すると美玲が、ひなのの机の上に置かれていた鞄を持ち上げた。


「これ、邪魔だよね」


「えっ、それ……!」


ひなのが慌てて近づく


「返して……」


「嫌」


美玲が笑う


桃花は黙ったまま、莉奈を見る


「桃花」


「……なに?」


「窓、開けて」


「……うん」


桃花は言われるまま窓を開けた。


その顔には、少しだけ迷いが浮かんでいた。


「莉奈……もうやめない?」


「は?」


「……なんでもない」


莉奈の目が怖くなり、桃花は黙った。
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