放課後、秘密の特別教室。〜イケメンな精霊たちは、私をあきらめない〜
第23章:奈落の理科室と、託された未来
時計塔の上層階――そこは不気味な緑色の薬品の煙が立ち込める、まるで『奈落の理科室』だった。
「ふむ……。君のその『鍵』が持つエネルギーの伝導率、生体解剖して徹底的に調べてあげるよ」
完全に理性を失った蓮くんが手をかざすと、巨大な試験管から酸性の霧が津波のように押し寄せてきた。触れれば精神ごと溶かされてしまいそうな恐怖に、私は真鍮の鍵を前に掲げて必死にハッカの香りをイメージした。
「蓮くん! やめて! あなたは誰よりも私の体調を心配してくれた、優しい精霊でしょ!!」
鍵から放たれた黄金の光が酸の霧を相殺した、その時。蓮くんの背後の影から、ボロボロの白衣をまとった千歳くんが音もなく飛び出し、蓮くんの両腕を後ろからガシッと拘束した。
「千歳くん!?」
「紬ちゃん……早く、上へ……っ! 蓮、お前だって……あの図書室で彼女と過ごした時間を……誰よりも愛おしいと思っていただろうが……っ!!」
千歳くんの魂の叫びに、蓮くんの動きがピタリと止まり、彼の瞳から漆黒の霧が抜け落ちた。
「……あ……。僕は……マスターに……なんて非論理的な暴挙を……」
「はは……気づくのが遅いよ、蓮くん。さあ、紬ちゃん。僕たちの残ったすべての魔力で、君を最上階へと送り届けてあげる」
二人は互いを見つめ合って頷くと、残された最後の力を一つに合わせ、最上階へと続く巨大な鉄の扉に向かって最大級のエネルギーを放った。
ズガガガガガガガガーン!!!!
凄まじい大爆発とともに扉が吹き飛び、二人の身体もまた、眩い光の中に溶けるようにして消滅していった。床には、蓮くんのメガネと、千歳くんの白衣のボタンが静かに転がっていた。
「蓮くん……! 千歳くん……! みんな、みんな……っ!」
私は、彼らの遺品をすべて拾い上げ、ボロボロになりながらも、ついに時計塔の最上階――すべての歯車が噛み合う『運命の祭壇』へと足を踏み入れた。
「ふむ……。君のその『鍵』が持つエネルギーの伝導率、生体解剖して徹底的に調べてあげるよ」
完全に理性を失った蓮くんが手をかざすと、巨大な試験管から酸性の霧が津波のように押し寄せてきた。触れれば精神ごと溶かされてしまいそうな恐怖に、私は真鍮の鍵を前に掲げて必死にハッカの香りをイメージした。
「蓮くん! やめて! あなたは誰よりも私の体調を心配してくれた、優しい精霊でしょ!!」
鍵から放たれた黄金の光が酸の霧を相殺した、その時。蓮くんの背後の影から、ボロボロの白衣をまとった千歳くんが音もなく飛び出し、蓮くんの両腕を後ろからガシッと拘束した。
「千歳くん!?」
「紬ちゃん……早く、上へ……っ! 蓮、お前だって……あの図書室で彼女と過ごした時間を……誰よりも愛おしいと思っていただろうが……っ!!」
千歳くんの魂の叫びに、蓮くんの動きがピタリと止まり、彼の瞳から漆黒の霧が抜け落ちた。
「……あ……。僕は……マスターに……なんて非論理的な暴挙を……」
「はは……気づくのが遅いよ、蓮くん。さあ、紬ちゃん。僕たちの残ったすべての魔力で、君を最上階へと送り届けてあげる」
二人は互いを見つめ合って頷くと、残された最後の力を一つに合わせ、最上階へと続く巨大な鉄の扉に向かって最大級のエネルギーを放った。
ズガガガガガガガガーン!!!!
凄まじい大爆発とともに扉が吹き飛び、二人の身体もまた、眩い光の中に溶けるようにして消滅していった。床には、蓮くんのメガネと、千歳くんの白衣のボタンが静かに転がっていた。
「蓮くん……! 千歳くん……! みんな、みんな……っ!」
私は、彼らの遺品をすべて拾い上げ、ボロボロになりながらも、ついに時計塔の最上階――すべての歯車が噛み合う『運命の祭壇』へと足を踏み入れた。