極上チャイナマフィアは、健気なカフェ店主を逃がさない
五章
月日はあっという間に過ぎて、お祭り当日となった。お祭りは午前十一時から夕方の五時まで。
今の時間は朝の七時。
今から各所の最終チェックを行う。
しかし、その前に一息入れていた。
店内には朝の清々しい空気と眩しい光が横たわっていた。
そんな店の中で私は凌さんから貰った高級ハーブティーを飲んでいた。
「ふぅ。美味しい。落ち着く……」
カモミールとラベンダーの香りが心地よくて、静かに目を閉じる。
私は浪川さんと共にお祭り実行委員長となり、今日まで頑張ってきた日々が瞼の裏に浮かぶ。
初めは戸惑いだらけで、お祭りなんかせずに早々と土地を売ってしまおうと言う人もいた。
だけども天の助けか、屋台を破格の値段で貸してくれるという業者が現れた。
なんでも新商品の試作タイプで使い心地や感想、レビュー、今後も利用してくれるならという条件だったが、そんなのこちらから大歓迎だった。
きっと、頑張ったから神様が手を貸してくれたと思えた。
「あとは、人気漫才師とモノマネ芸人を呼べたのが転機だったなぁ」
なんでもバブル時代。
まだ売れていない芸能事務所だった頃に、うちの商店街が贔屓して何度も呼んだご縁があるとか、ないとか。
そんなこんなで、芸人さん達が来てくださる事になり、お祭りに懐疑的だった人も段々と協力的になってくれた。
しかも、芸人さん達の謝礼は、相場よりもずっと低い値段を事務所側から先に提示してくれて、本当に助かった。
その代わり、商店街自慢の老舗のお弁当やお菓子、食事やおやつの差し入れを、きっちりとスタッフの皆様の分まで用意した。
「豪華松花弁当に和菓子、洋菓子。揚げたてメンチカツにコロッケ。絶対皆、喜んでくれるよね」
今の時間は朝の七時。
今から各所の最終チェックを行う。
しかし、その前に一息入れていた。
店内には朝の清々しい空気と眩しい光が横たわっていた。
そんな店の中で私は凌さんから貰った高級ハーブティーを飲んでいた。
「ふぅ。美味しい。落ち着く……」
カモミールとラベンダーの香りが心地よくて、静かに目を閉じる。
私は浪川さんと共にお祭り実行委員長となり、今日まで頑張ってきた日々が瞼の裏に浮かぶ。
初めは戸惑いだらけで、お祭りなんかせずに早々と土地を売ってしまおうと言う人もいた。
だけども天の助けか、屋台を破格の値段で貸してくれるという業者が現れた。
なんでも新商品の試作タイプで使い心地や感想、レビュー、今後も利用してくれるならという条件だったが、そんなのこちらから大歓迎だった。
きっと、頑張ったから神様が手を貸してくれたと思えた。
「あとは、人気漫才師とモノマネ芸人を呼べたのが転機だったなぁ」
なんでもバブル時代。
まだ売れていない芸能事務所だった頃に、うちの商店街が贔屓して何度も呼んだご縁があるとか、ないとか。
そんなこんなで、芸人さん達が来てくださる事になり、お祭りに懐疑的だった人も段々と協力的になってくれた。
しかも、芸人さん達の謝礼は、相場よりもずっと低い値段を事務所側から先に提示してくれて、本当に助かった。
その代わり、商店街自慢の老舗のお弁当やお菓子、食事やおやつの差し入れを、きっちりとスタッフの皆様の分まで用意した。
「豪華松花弁当に和菓子、洋菓子。揚げたてメンチカツにコロッケ。絶対皆、喜んでくれるよね」