縁綴り~御曹司は五年越しの妻を愛でる~
大学二年生の頃、楽しかった夏休みは、三年生の今年は重くてつらいものに変わった。
九月に入り、来週からは本格的に講義も始まり、インターンシップ参加もあるのに時間の感覚はなく、今が現実とは到底思えなかった。
部屋の窓から大きな庭を眺めていたとき、ドアがノックされた。
返事をして、ドアを開ければ母に似た柔和な面差しの祖母が立っていた。
「羽瑠、一緒にお茶を飲まない? 美味しいお菓子をいただいたの」
うなずけば、祖母は少し安心したように目を細めた。
初めて会った日から祖母はとても親切で優しく、食欲も笑顔もなくしていた私をずっと心配してくれている。
いつまでも悲しみにとらわれず、現実をきちんと受入れて前向きに生きていかなければいけないと頭の中ではわかっている。
でもいまだに私はうまく折り合いをつけられない。
成人しているのに、法律に関わる事柄はもちろん、生活に関する様々なものもなにひとつうまくこなせず、悲嘆に暮れるしかできなかった。
そんな私に、祖母はずっと寄り添ってくれていた。
九月に入り、来週からは本格的に講義も始まり、インターンシップ参加もあるのに時間の感覚はなく、今が現実とは到底思えなかった。
部屋の窓から大きな庭を眺めていたとき、ドアがノックされた。
返事をして、ドアを開ければ母に似た柔和な面差しの祖母が立っていた。
「羽瑠、一緒にお茶を飲まない? 美味しいお菓子をいただいたの」
うなずけば、祖母は少し安心したように目を細めた。
初めて会った日から祖母はとても親切で優しく、食欲も笑顔もなくしていた私をずっと心配してくれている。
いつまでも悲しみにとらわれず、現実をきちんと受入れて前向きに生きていかなければいけないと頭の中ではわかっている。
でもいまだに私はうまく折り合いをつけられない。
成人しているのに、法律に関わる事柄はもちろん、生活に関する様々なものもなにひとつうまくこなせず、悲嘆に暮れるしかできなかった。
そんな私に、祖母はずっと寄り添ってくれていた。