あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
第3話「知らない思い出」
翌朝。
私はスマートフォンを握ったまま、ベッドの上でぼんやりしていた。
昨日、湊に聞いた。
「三年前、何があったの?」
その答えは、
「何もない」
だった。
でも、あの顔。
何もない人の顔じゃなかった。
何かを隠している。
それだけは分かった。
私はスマートフォンを開く。
湊とのトーク画面。
最後に送られてきた、
【なんか、美月といると落ち着く】
というメッセージを見つめる。
三年前。
湊は突然、私の前から消えた。
電話にも出なかった。
メッセージにも返事をくれなかった。
私は何度も理由を考えた。
嫌われた。
他に好きな人ができた。
私が何かしてしまった。
いろんな可能性を考えた。
でも――
病気だったなんて。
そんなこと、一度も考えたことがなかった。
私はスマートフォンを握ったまま、ベッドの上でぼんやりしていた。
昨日、湊に聞いた。
「三年前、何があったの?」
その答えは、
「何もない」
だった。
でも、あの顔。
何もない人の顔じゃなかった。
何かを隠している。
それだけは分かった。
私はスマートフォンを開く。
湊とのトーク画面。
最後に送られてきた、
【なんか、美月といると落ち着く】
というメッセージを見つめる。
三年前。
湊は突然、私の前から消えた。
電話にも出なかった。
メッセージにも返事をくれなかった。
私は何度も理由を考えた。
嫌われた。
他に好きな人ができた。
私が何かしてしまった。
いろんな可能性を考えた。
でも――
病気だったなんて。
そんなこと、一度も考えたことがなかった。