あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
*
「お待たせ」
仕事終わり。
駅前で待っていると、湊が走ってきた。
「ごめん、遅れた」
「ううん。今来たところ」
「ほんと?」
「ほんと」
昔と同じ会話。
昔と同じ笑顔。
だけど、私たちは今、
「友達」ということになっている。
「今日はどこ行く?」
「美月に任せる」
「じゃあ……」
私は少し考えて、
「図書館、行かない?」
と言った。
湊が笑う。
「やっぱり本好きなんだ」
「うん」
「じゃあ、行こう」
二人で歩き出す。
その横顔を見ながら、私は思った。
もしかしたら。
もう一度、好きになってくれるかもしれない。
そんな期待をしてしまう自分が嫌だった。
「お待たせ」
仕事終わり。
駅前で待っていると、湊が走ってきた。
「ごめん、遅れた」
「ううん。今来たところ」
「ほんと?」
「ほんと」
昔と同じ会話。
昔と同じ笑顔。
だけど、私たちは今、
「友達」ということになっている。
「今日はどこ行く?」
「美月に任せる」
「じゃあ……」
私は少し考えて、
「図書館、行かない?」
と言った。
湊が笑う。
「やっぱり本好きなんだ」
「うん」
「じゃあ、行こう」
二人で歩き出す。
その横顔を見ながら、私は思った。
もしかしたら。
もう一度、好きになってくれるかもしれない。
そんな期待をしてしまう自分が嫌だった。