あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
高校三年生の冬。

卒業式の一週間前。

私たちは付き合っていた。

放課後の帰り道。

コンビニで買った肉まんを半分こして、くだらない話をしながら歩く。

そんな普通の日が、私は大好きだった。

「美月」

「なに?」

「俺たち、卒業してもずっと一緒にいような」

「……うん」

「約束」

「約束」

小指を絡める。

あの日の私は、本当にそう思っていた。

この人となら、ずっと一緒にいられる。

そう思っていた。

でも、その約束から半年後。

湊から突然、連絡が来なくなった。

電話をしても出ない。

メッセージを送っても既読にならない。

何度も連絡した。

でも、一度も返事はなかった。

私は嫌われたんだと思った。

何か悪いことをしたのだと思った。
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