あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
*
その夜。
莉奈は一人で部屋にいた。
スマートフォンを開く。
そこには、
三年前の湊との写真。
二人で笑っている写真。
莉奈はその写真を見つめた。
「……やっぱり」
小さく呟く。
「美月ちゃんだったんだ」
そして、
写真の中の湊に向かって、
寂しそうに笑った。
「湊がずっと忘れられなかった人」
莉奈はスマートフォンを胸に抱きしめる。
「……でも」
涙が一粒落ちた。
「私だって、ずっと湊のことが好きだよ」