あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
家に帰ると、スマートフォンが震えた。
【今日はありがとう】
湊からだった。
【こちらこそ!】
すぐに返信する。
少しして、またメッセージが届いた。
【明日も会える?】
思わず、顔が緩んだ。
【会えるよ】
【よかった】
【どうして?】
しばらくして、返信が来た。
【なんか、毎日美月に会いたくなる】
私は画面を見つめたまま、動けなくなった。
そんなことを言われたら。
期待してしまう。
もう一度、好きになってもらえるんじゃないかって。
【私も会いたいよ】
そう送ると、湊から猫が笑っているスタンプが届いた。
昔から、湊はこういうところがあった。
恥ずかしいことを言ったあと、必ずふざけてごまかす。
忘れてしまっても、変わらないところがあるんだ。
私はスマートフォンを胸に抱きしめた。
明日が待ち遠しかった。