あなたが私を忘れても、わたしはあなたを忘れない。
夕方。
美月と別れたあと、湊は駅に向かって歩いていた。
今日一日を思い返す。
水族館で笑う美月。
海を見ながら話したこと。
そして、別れ際に見せてくれた笑顔。
楽しかった。
また会いたい。
明日も、その次の日も。
そう思っている自分がいた。
そのとき、スマートフォンが鳴った。
莉奈からだった。
【今、少し話せる?】
湊は返信した。
【いいよ。どうした?】
【会って話したい】
少し考えてから、湊は答えた。
【分かった】