ラウル、パラレルワールドに行く!
その話を聞いて、ラウルの頭に二人の顔が浮かぶ。

「ねぇ、この世界にもティム・ラファールとアーサー・ウィリアムズっている?」

「うん。僕の友達だよ。そっちの世界にもいるんだね」

ラウルの知るティムとアーサーの話をすると、またルーチェは驚いていた。こっちの世界の二人は学校を辞めず、ルーチェと共に勉強に励んでいるらしい。

「ここがラウルの部屋。隣に僕の部屋があるから、何かあったら言って」

ルーチェがドアの前で立ち止まる。ラウルは頷き、ドアを開けた。整理整頓され、余計な調度品はないシンプルな部屋だった。綺麗な部屋を見回した後、ラウルはあることが気になり、部屋を出る。ドアの前にはルーチェがいた。

「どうかした?」

ルーチェが首を傾げる。ラウルはニヤリと笑って言った。

「ルーチェの部屋はどんな感じなの?見せて!」

「えっ?特に面白いものはないと思うけど……」

不思議そうな顔をしつつ、ルーチェは自身の部屋のドアを開けた。その先にある光景に、ラウルは言葉を失う。
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