恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
「ま、俺たちにできることなんて限られてるんだろうけどさ。なーんか、困るんだよなぁ。ああいうタイプが身近にいると」
「意外。平ってそういうの気にするタイプなんだ?」
「そういうってなんだよ。社会人として至極ごく普通の感覚だろ」
二人で声を潜めてコソコソと話していると、白いプラスチックテーブルの表面にすっと人影が落ちた。
視線を感じ、和香と俊介の目が自然と同時に上へと向く。
「あ……」
「おう、噂をすれば。久東君、座る?」
「はい、ぜひ」
お盆を手にした帆高が、完璧な爽やかさの笑みを浮かべて立っていた。
(……どこから聞かれてたんだろう……)
和香は内心の焦りを隠すように、何事もなかったかのように「これ、今日の小鉢美味しいね」などと、どうでもいい話題を慌てて振り振る。
そんな和香の様子を余所に、彼女の隣の席へごく自然な動作で腰を下ろすと、帆高はどこか楽し気に首を傾げた。
「僕の話をしてたんですか?」
「いや……えっと、」
「そうだよ。君と、橋川さんの話」
誤魔化そうとした和香とは対照的に、俊介は包み隠さずあっさりと首肯定してみせ、深く息を吐き出した。
「意外。平ってそういうの気にするタイプなんだ?」
「そういうってなんだよ。社会人として至極ごく普通の感覚だろ」
二人で声を潜めてコソコソと話していると、白いプラスチックテーブルの表面にすっと人影が落ちた。
視線を感じ、和香と俊介の目が自然と同時に上へと向く。
「あ……」
「おう、噂をすれば。久東君、座る?」
「はい、ぜひ」
お盆を手にした帆高が、完璧な爽やかさの笑みを浮かべて立っていた。
(……どこから聞かれてたんだろう……)
和香は内心の焦りを隠すように、何事もなかったかのように「これ、今日の小鉢美味しいね」などと、どうでもいい話題を慌てて振り振る。
そんな和香の様子を余所に、彼女の隣の席へごく自然な動作で腰を下ろすと、帆高はどこか楽し気に首を傾げた。
「僕の話をしてたんですか?」
「いや……えっと、」
「そうだよ。君と、橋川さんの話」
誤魔化そうとした和香とは対照的に、俊介は包み隠さずあっさりと首肯定してみせ、深く息を吐き出した。